平成5年度ベスト4 ---------------サッカ-部
  100周年に寄せて ~高校総体ベスト4の思い出~
                     森 勝 俊
 あの熱い感動の日からもう6年もたったかと思うと,本当に月日の経つのは早いものである。
  暗いグランドを,黙々と走る彼等。そこにはサッカーへの熱いスピリッツがあった。 そんな苦しい練習の成果が出たのが翌年の高校総体であった。
  1回戦,冷や汗ものながら勝利を得たものの,翌日の相手は第一シード校。しかも,国家試験と重なってレギュラー2人を欠いた。当日,強豪に対し果 敢に向かっていく選手。前半の唯一のチャンスをものにすると,後はカウンター攻撃を交えて必死に守り抜いた。そして,試合終了の笛。身震いするような1勝であった。大慌てでレギュラー二人を迎えに行き,午後の試合に備えた。タフな試合の後で身も心もボロボロのはずなのに,まるでベンチの思いが選手に届いたかのよう自由自在に動きパスを回してくれた。延長戦でも決着がつかず,PK戦へ。私は全てを選手に託した。すると,彼等はまるで練習試合かのようにジャンケンで順番を決め,何と見事にこのPK戦を制してしまったのだ。
  試合毎にうまくなる彼等の変容ぶりには目を見張るものがあった。この時程,若者の可能性を見せつけられたことはなかった。
  あの熱い感動を与えてくれた選手諸君,また,それを支えて下さった熊谷先生,前川教頭先生(当時),前田先生,あらためて感謝致します。