佐賀県立武雄高等学校 

平成22年1月8日(金)

新たな決意を胸に秘め

 新年明けましておめでとうございます。
 平成22年がスタートして、新たな決意を胸に秘めたことと思います。その決意が幻にならないように、一日一日悔いを残さないように過ごしてほしいものです。
 新年にいただいたある年賀状とある雑誌の新春特集号に共通する言葉で、今一番脳裏に残っている言葉があります。「知足」という言葉です。広辞苑によると、「知足とは、老子第33章『知足者富』が起源で、現状を満ち足りたものと理解し、不満を持たないこと。」と解説されています。年賀状では「時には知足常楽」、雑誌では「小欲知足」と書かれていました。
 年賀状でのメッセージは、「時には現状を受け入れて気楽にやることも必要ですよ。」というものでした。私への気遣いの言葉で、有り難く思いました。雑誌の新春特集号でのメッセージは、「私たちは、環境破壊、金融危機、蔓延する貧富の格差などの中で、有限の地球で経済のある程度の規模を保ちながら、生態系とバランスをとり、食糧生産、効率的な自然循環、人口や社会秩序などを維持して、この地球上で生き続けていかなければならない、即ち、自然環境と共生した『小欲知足』の暮らしが必要である。」というものでした。
 このような考え方は特に目新しいものではありませんが、「知足」という言葉を新鮮に感じました。金融危機、食糧危機などと危惧され続けていますが、私たち人間が住み続けてきた地球の危機、地球環境の破壊が最大の恐怖だと改めて考えさせる印象的な言葉でした。
 これからは、物質的には、「小欲知足」が本当に必要なことだと思います。人間個々にとっても、国家にとっても、全世界規模でも、手遅れにならないようにしなければなりません。
 将来を荷う生徒諸君には、物質的には「小欲知足」であっても、精神的、身体的、知的には、「高志博学」「信義礼節」を実践してもらいたい、「超一流」を目指してもらいたいと強く思います。「貪欲」に学び知識を身につけ、心身を鍛え「たくましさ」「思いやり」を身につけて欲しいものです。学ぶ環境、心身を鍛える環境には、恵まれています。そのような環境に甘んじて、「知足」してはいけません。安易に妥協してはいけません。精神的、身体的、知的な「貪欲さ」を追求して欲しいと思います。