学 校 紹 介
  本校は、今年で創立113周年を迎えた、全国の工業高校でも数少ない伝統校です。
創立は明治31年、金工科と木工科(明治39年にそれぞれ機械科、建築科に改称)でスタートしました。
その年は、佐賀県出身である大隈重信の第一次内閣が誕生した年でもあります。

 それまで県立は、洛陽工業など全国に4校しかありませんでしたが、日清戦争を機に実業教育の早急な必要性を痛感した政府はその振興を図り、明治30年までに、金沢、福岡など10県にさらに翌明治31年には佐賀、熊本など5県に工業学校が設立されました。
(学校数は全国工業高等学校要覧佐工百年史より)

 そんな時代に佐賀が選ばれた背景には、幕末の佐賀藩主鍋島直正公による洋式工業[精錬方(理化学研究所)設立、反射炉築造、大砲・蒸気機関・蒸気船などの開発・製造]の先駆的導入があったことは想像に難くありません。(注1)
その後大正5年には電気科が設置され、昭和23年の学制改革で現在の校名になりました。昭和27年には定時制課程も設置されました。
その長い歴史の中で、25,000名を超える優秀な人材を世に送り出し、各界各層で多くの卒業生が活躍しておられます。

 現在は、全日制に機械(2)、電気(2)、電子情報(2)、建築(1)の4学科7クラス、定時制に機械・電気科1クラスがあります。ものづくりや資格取得はもちろん、ラグビーを始め運動部や文化部の活動にも力を入れ、伝統に学びながらもチャレンジ精神を忘れることなく、文武両道において全国に発信できる学校を目指しています。

(注1)
西洋技術を文献から学び、短期間のうちに科学技術の近代化を推進した佐賀藩の実績は、今や世界の歴史学者からも評価されることなり、現在、他の遺産と合わせ「九州・山口の近代化産業遺跡群」として、世界遺産登録への動きが始まっています。




本校の教育目標

1  長期経営計画
(1) 本校の教育目標
   歴史に培われた伝統に学びながら、21世紀を担う平和で民主的な社会の形成者として、人   間愛に満ちた心身共に健全で逞しい工業技術者を育成する。

     校訓  「至誠剛健」(誠実で心身ともに逞しく)

(2) 現状と課題
 本校は、中堅技術者を養成しようという県民の熱意と期待により、明治31年に創設され、110余年にわたって有為な工業人を輩出してきた歴史と伝統に輝く中核校である。
 25,000名を超える卒業生が県内をはじめ全国の各地で活躍されており、保護者や地域、社会から本校に対する信頼と期待にも応えてきた。
 産業構造や就業構造がめまぐるしく変化する中で、職業人として求められる知識・技能の高度化への対応を怠ることなく、地域産業・社会において求められる人材を育成する。

(3) 目標達成のための学校経営ビジョン
(ア) 目指す学校像
・生徒一人ひとりが明るく、生き生きとした活力ある学校生活が送れる学舎

・地域に根ざし、愛され誇りとされる学校

・就職・進学など生徒の夢の実現を支援し、社会が求める工業技術人を育成する学校
(イ) 目指す生徒像
・学校の教育活動に主体的に取り組み、自らの興味・関心・適性を大切にしながら他と協調できる人間性に富み、心豊かな生徒 (人間性と心)

・自ら目標を持ち日々心身を鍛練し、気力・体力の充実に努める生徒(体力と気力)

・基礎的な知識と技術・技能を習得し、創造性に富み、感性豊かで、生涯学び続けることで自らの可能性を追い求める生徒 (知識と技術・技能)
(ウ) 目指す教師像
・教育のプロとして、生徒一人ひとりの能力を最大限に伸ばすために指導力の向上を図り、日々研鑽に励む教職員

・生徒や保護者、地域並びに産業界等との連携を深め、信頼される教職員
2 学校運営計画
(1)本年度の教育目標

@ 学力の充実向上(日々の学習、小テストによる学力向上)
(ア) 授業が基本であることを再認識し、分かる授業を実践するため教科研究を行い、学力の定着・向上を図る。
(イ) 小テストを通して基礎学力の充実と自主学習、家庭学習の習慣化を図る。
(ウ) ものづくりを通して工業技術・技能を習得させると共に、授業や実習の工夫改善を図り、関心、意欲、創造力、問題解決能力等を育てる。
(エ) 資格検定の取得や各種コンテストに参加することで、学習への興味・関心を持たせ、将来にわたって自己啓発ができる人間を育てる。

A 生徒指導の徹底 (規範意識、挨拶、礼儀、マナーの向上)
(ア) 社会生活をする上で大切であり、人格の形成にも大きく係わる基本的生活習慣を身に付けるための生活指導を徹底する。
(イ) 自他の生命を思いやり、人権を尊ぶ豊かな心の教育を根幹に置き、暴力やいじめ等の未然防止に努める。
(ウ) 服装・挨拶・マナー指導には、徹底して全職員で取り組むと共に、保護者会へも紹介し、連携した取り組みを行う。

B 進路指導の充実 (満足度の高い進路の実現)
(ア) 生徒一人ひとりに満足度の高い進路を実現させるため、プロジェクト「SAKO V」を全職員で実践し支援する。
(イ) 発達段階に応じた組織的・計画的なキャリア教育の充実に努め、将来の在り方生き方を主体的に考え自己実現に向けた望ましい勤労観・職業観を育成する。
(ウ) 満足度の高い生徒の進路実現が出来るよう、進路先の開拓や情報の収集・整備に努めるとともにキャリアカウンセリング体制を充実する。

C 特別教育活動の推進 (主体的に活動する力を養う)
(ア) 部活動や生徒会活動及び学校行事は、全人的教育の場であるという認識に立ち、各種活動の活性化に努めると共に、心身共に健康で協調性豊かな生徒の育成を図る。
(イ) ものづくりの根本に安全教育があることを認識し、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)運動を推進する。
(ウ) ものづくりや部活動等において、「地域連携・貢献」という視点を取り入れ、学校や生徒が持つ技術力や行動力を活かし、地域に積極的に貢献する。

D 教育相談の充実 (心の交流を大切にする)
(ア) 教職員がカウンセリングマインドを持ち、生徒への相談支援システムの構築に努める。
(イ) 担任・副担任・部活動顧問等と教育相談やスクールアドバイザーとの連携を密にし、教職員が共通理解を図りながら指導に当たる。

E 人権・同和教育の推進(人権尊重の精神と態度を養う)
(ア) 差別の現実に深く学ぶ姿勢と、被差別部落の人々に対する部落差別の問題を正しく認識する。
(イ) 人権・同和教育の視点に立った人権尊重の教育を、学校教育活動のあらゆる面に位置づけて実践していく。