金泉中学校 校内研究
研究の概要
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研究における基本的な考え方

 1.はじめに
  平成17年度より開発的生徒指導による学校づくりを本校研究の柱として,開発的な関わりで構築する潜在的
  カリキュラムの具現化を進めてきた。本学校づくりの検証は数値でこそ表すことはできないが,本校教職員の
  経験から見る生徒の様子,保護者,地域の評判はさることながら,生徒一人一人が活動を通してできるように
  なったこと,つまり「自己の良さの伸び」を実感できるようになったことで証明することができる。
   さらに,平成19年度の「全国学力・学習状況調査」における佐賀県検証改善委員会生活習慣部会からの報
  告からも,開発的生徒指導で構築する学校文化づくりが学力の向上に連動していることが証明された。そこで
  学校文化を基盤とした学力向上への取り組みが学校づくりの普遍的原理となるべく,「金泉授業」の研究を進
  めるに至った。

 2 開発的なかかわりにおける金泉授業
   本校の開発的生徒指導を端的に表せば,生徒の良くあろうとする気持ちを自覚させ,高め,実践させ,成功
  させるために,生徒と指導者が関わり合いを深め,自己存在感,自己決定の場や共感的人間関係づくりを大切
  にしていくという生徒指導と表現できる。さらに,[スピーディーな対処的生徒指導・心に響く予防的生徒指
  導]を包括しており「生徒を成功に導く開発的生徒指導」として,事前,事後の関わり合いを深く求め,より
  良い姿を求め続ける。

   この開発的生徒指導を授業場面で実践するのが「金泉授業」である。この「金泉授業」が校内研究の柱であ
  る。授業づくりは通常,「指導法改善」「評価と指導の一体化」等で教師の授業力を高めるなかで,分かる授
  業の創造を追求し一人一人の生徒の授業の中での生かし方を探るものである。本校は開発的生徒指導の推進に
  より,生徒指導の視点から学校内外における諸活動の中で生徒一人一人の良さの伸長を目指している。このこ
  とから,授業づくりにおいても同じ視点で授業力の向上を図りながら授業における一人一人の良さを伸ばし学
  力向上につなげたいと考えている。

   さて本校では「金泉授業」を,生徒指導の3機能を機能させて様々な学習形態を効果的に活用しながら開発
  的な関わりで創造する教授法とした。生徒同士または,生徒と教師の学習を通した関わりで育まれる生徒の「
  気づき」や「よさ」を「学習意欲の芽生え」ととらえ,学習場面で試行錯誤したりチャレンジしたりすること
  を通して成長させ,より良くできるようにしていく授業である。
  無論,生徒指導の3機能を授業において追求するためには,教材研究や生徒一人一人の実態把握が重要である
  。故に,金泉授業はただ単に生徒指導の3機能を授業づくりの中に取り入れることではなく,効果的に3機能
  を機能させるために,生徒の実態に応じた教材の工夫や3機能を活用する学習形態の工夫が重要と言える。 本
  校は,生徒指導において「指導の0基準」をその指針としている。「指導の0基準」とは,生徒一人一人の良
  さの芽生え,良さの伸びをその子の発達段階に応じて認める指導の指針となる本校生徒指導上の用語である。
  この指針を授業場面で生かし個の伸長を育みたい。
   

   最も大切にしなければならないことは,授業におけるあらゆる手立てが,生徒一人一人の自己存在感,自己
  決定,共感的理解を育む場の設定となっているかということと,その手立てが学力向上を図るための3機能に
  有効性があるかどうかという2点である。
  この2点は,元来すべての先生が学習目標達成のための指導目標として日々授業において取り組んでいるこ
  とである。金泉授業では,この2点を教授法として教員間で共有すると共に,新たに取り入れた方が効果的と
  考えられる手立てを教科問わず研究し金泉授業の特色としたいと考える。